
腸管と免疫システムについて
腸という器官は、老廃物を排出するためだけの便の通り道だと考えている人がほとんどです。
【口→食道→胃→腸→肛門】
までの1本のパイプでつながっています。
ところが、腸は全身の健康と若さを大きく左右する人体最大の免疫器官であり、独自のシステムとして機能しています。このシステムは、がんやエイズ、細菌、ウイルス、そしてアトピー性皮膚炎や膠原病などの自己免疫病から身を守る、重要な働きをしています。
本来、「胸腺」という免疫システムがありますが、10歳くらいまでは最高の働きをするが、40歳ころには10分の1に低下し、70歳ごろには、胸腺の働きはなくなり、腸の免疫機能に移行します。
腸は最大の免疫システム
免疫とは外的(非自己)と味方(自己)とを識別するセンサーで、外的が体内に侵入するとセンサーから指令によって抗体という物質が体内で発生し、外敵に集中攻撃して排除するシステムです。
病原菌(抗原)などが体内に侵入すると、抗体という物質が発生し、両方が反応すると、アレルギーに対して防御などの作用が始まります。
腸内には、100種類以上の腸内細菌や消化酵素と、神経伝達物質があって、不要で有害な物質を選んで取り除くのは、腸管関連リンパ組織を中心とした免疫システムがあります。
小腸は二つの役割があります。
小腸は、約7メートルの長さがあって、次の役割をしています。
1、食べ物から栄養を吸収している。
2、ウイルス細菌カビなどの病原菌の侵入を防いでいる。
小腸のパイエル板というところに、リンパ球やマクロファージ(免疫細胞)が、多く集まっています。リンパ球の一部が異物に働く特殊な免疫抗体を作ります。そして別のリンパ球は血管に入り、全身の免疫系を指揮し、血液中で作用する抗体を作ります。
したがって、腸管免疫システムは、腸の粘膜を守るとともに、血液で全身を守る働きをしています。
さて、腸内に、病原菌などの異物が来ると腸管関連リンパ組織のリンパ球の一部が異物をとらえ、免疫抗体(免疫グロブリン)を作ります。成人で、毎日4グラムの抗体を算出して人体を守っています。これをもって、小腸は最大の免疫器官と言われています。
つまり小腸の働きが弱まると、自分の体を守れず病気になったり、やがては生命を失う羽目になるのです。そのために、小腸を強くしていく必要があるのです。
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